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映画 CAIRO TIME


2009年トロント国際映画祭にて、"Best Canadian Feature Film"に選ばれた映画
"CAIRO TIME"が、8月USAで公開されたので観に行って来ました。

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ストーリーは…

USAで雑誌編集者として働くジュリエットは
パレスチナ・ガザの難民キャンプで働く国連職員の夫マークと久し振りに逢うために
3週間の休暇を取り、エジプト・カイロヘ…。
しかしカイロ空港で、ジュリエットを待っていたのはマークではなく
長年マークの警備員をしていて、現在はカイロで、カフェを営むタリクと言う男性だった。
マークは、パレスチナから数日間出国できない状態となり
エジプトに到着するまで、どのくらいかかるか不明。
異国の地で、ひとりマークを待つジュリエットが心細いだろうと
マークは、かつて自分の警備を担当し、今は信頼のおける友人でもあるタリクに
自分が不在の数日間、”ジュリエットのことをよろしく”と頼む…。


ジュリエットを演じるパトリシア・クラークソンが、とってもチャーミングなのです!
旅先で彼女が着る洋服が、どれも洗練されていて、且つオシャレ。
タリクを演じるアレクサンダー・シディグが、これまたステキ、寡黙で、ジェントルマン!
(今までの彼は映画"SYRIANA"(シリアナ)の第一王子役が一番印象強かったけど…。)


以下、少しだけネタバレ…

ジュリエットとマークの息子と娘は、それぞれ成人して
今や家族は、お互い尊敬し合いながらも自分たちの人生を送るためバラバラの生活。
かたやタリクは、若い頃愛しあった女性が別の男性と結婚し、
その男性が亡くなった後も、その女性ヘの複雑な思いは続くが
その女性に裏切られた傷は意外にも深く生涯独身のまま。

そんなふたりがエジプトの街を一緒に歩き、おしゃべりに熱中し、カフェでお茶を飲み、
お互いに惹かれ合い、友情以上の感情を持つまで時間は、かからなかった。
しかしジュリエットには、夫マークが…。
海を隔てて遠く離れて暮らしていてもマークへの愛情も偽りは無し、
自分の人生に不満がある訳でも無い。
タリクもジュリエットに淡い思いを寄せるが、
友人マークを裏切ることはどうしてもできない…。


映画"CAIRO TIME"(カイロ タイム)は、
ピラミッドを背景に、エキゾチックなカイロの旅情にそそられ、
ゆっくり淡々と時間が過ぎていく、大人の静かなラブ・ロマンスです。
現実逃避した旅先での淡い恋愛って、あり得るな…と、そんな気持ちにさせてくれる映画。


映画の最後のシーン、ジュリエットのせつない気持ちがまた泣かせる…。


ステキな映画でした。


そして"CAIRO TIME"のシリア・パレスチナ系カナダ人監督兼脚本家
ルーバ・ナッダは、なんと38歳の女性。
これからどんな作品を発表するか将来が楽しみです。



私の採点 ★★★☆☆ (3つ星)




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