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映画 EMPEROR

EMPEROR  終戦のエンペラー


日本人なら誰もが知っている歴史上の有名人物、
GHQの司令官ダグラス・マッカーサー元帥(トミー・リー・ジョーンズ)の命令により
部下のボナー・フェラーズ准将(マシュー・フォックス)
昭和天皇に太平洋戦争の責任があるか否か、戦犯は誰なのか
調査していく終戦直後の日本が舞台のストーリー。


以下あらすじには触れずネタバレも特にナシ。

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学校の歴史の授業で習ったダグラス・マッカーサー元帥の(写真からの)印象と言うと
カーキ・カラーの軍服、軍帽、そしてサングラスをかけて口元にはコーン・パイプ…
有名な”その姿”ならば背格好さえ合えば外見は比較的カンタンに誰でもソックリさん。

そう、マッカーサー役のトミー・リー・ジョーンズもサングラスをかけていれば
顔が分からないからマッカーサーに見える!
しかし一度サングラスを外せば、その人物はもうトミー・リー・ジョーンズそのもので
実在したマッカーサーとは似ても似つかない顔(笑)。 

もちろんトミーは名優ですよ~。
話し方、立ち居振舞いなどはマッカーサーに成りきっているだろうと予測されるけど
でももともとアクの強い顔だからトミー本人にしか見えないんだな~(笑)。
こればかりはどうしようもない。

映画 LINCOLN リンカーン
ダニエル・デイ=ルイスが、リンカーン大統領そのものソックリだった!と言うようには
この場合言えないな~。
同じ映画 LINCOLN リンカーン
これまた実在したサディアス・スティーヴンスを演じたトミーだけど
カツラを被った髪型は本人に似ているけど
顔はやっぱりトミー・リー・ジョーンズそのものだったな~。 
あの時も数々の賞で助演男優賞をノミネートされただけあって、演技はすばらしかったけど…。

映画 EMPEROR_d0175590_10443018.jpg

            マッカーサー元帥を演じるトミー・リー・ジョーンズ

この映画には日本人も製作に関与しているので、当時の日本をシッカリ描いていると思う。
ハリウッド映画(特に太平洋戦争映画)で「(悪役)日本人」が登場すると
日本人でも日系アメリカ人でもない他国のアジア人が演じることも多く
仕草や話し方とか違和感を感じることも多いけど、今回それはなかったし…。

実在した重要な日本人役を
近衛文麿役に中村雅敏、関屋貞三郎役に夏八木勲など日本の俳優が名を連ねていたことが良い。
個人的には木戸幸一役の伊武雅刀が1シーンだけの登場だけど
相変わらず眼ヂカラすごく独特の声で良かったと思う。 
西田敏行も良かったけど彼の役はモデルとなる人物はいただろうけど架空だろうな。

残念ながら映画 EMPEROR 終戦のエンペラー USAではほとんど話題になっていません。
一般公開前、批評が今ヒトツだったので
数ヶ月後にケーブルTVで放送されるなり、DVD化するまで待とうかな~と思って少し悩んだ挙句、
やはり日本人なら観ておかなければ…と思い映画館へ足を運びました。

太平洋戦争を描いた映画と言っても、真珠湾攻撃や原爆投下シーンがあるワケではないので
アメリカ人的には受けないのも無理ないだろうな~と観終わった私の感想。
ドキュメンタリー調のストーリーは少し平坦かな~とも思う一方、
105分の上映時間では描き切れない部分も多く
近代史が好きな私としては、もっと実在の登場人物を詳細に突っ込んで
2時間以上の作品であっても良かったと思うけど、そうなると、もっと一般的に受けないのかな…。
個人的には、ボナー・フェラーズ准将と日本女性の切ないラブ・ストーリーを
あそこまで含む必要があったのか?とも思うけど…
でも結果的に日本人として鑑賞して良かったと思います。

ボナー・フェラーズ准将が来日前から、日本に精通していたことは事実で
USAの大学在籍時に日本女性と知り合い
以前から日本文化についても学んでいたことも事実らしいけど
本当に映画のように日本女性と恋愛関係があったのはどうなのか?
ネット検索したけど判明しませんでした。
本当はどうだったんだろうか…。


EMPEROR 終戦のエンペラー 日本では7月公開予定。





私の採点   ★★★☆☆ (3つ星)





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