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スパイ・アクション映画 THE MAN FROM U.N.C.L.E.

THE MAN FROM U.N.C.L.E.

コードネーム U.N.C.L.E.

 
タイトルの U.N.C.L.E. とは、世界の法と秩序に眼を光らせている国際機関
United Network Command for Law and Enforcement のこと。

米国CIA工作員のナポレオン・ソロとソ連KGB工作員イリヤ・クリヤキンが
仕事上のパートナーとなり活躍する1960年代が舞台のスパイ・アクション・アドベンチャー映画。

以降、映画のあらすじにはさほど触れず、ネタバレはありません。
映画版とオリジナルTVドラマ版と比較した私の感想です。

スパイ・アクション映画 THE MAN FROM U.N.C.L.E._d0175590_112970.jpg


USAでは、1960~70年代の大人気TVドラマ・シリーズを延々と
24時間、再放送しているケーブルTVチャンネルがあります。

今回、映画 THE MAN FROM U.N.C.L.E. コードネーム U.N.C.L.E. を観る前に
1966~73年にTV放送されていたオリジナル版 THE MAN FROM U.N.C.L.E. (全105話)
0011 ナポレオン・ソロ (コードネーム U.N.C.L.E. のTV版邦題)シリーズを改めて数話観ました♪

以前にも、USAで暮らすようになってから、何回かTVで再放送を観たことがある懐かしいドラマです。
レトロ感ありつつコメディ要素もあり、おもしろい!

リアル・タイムでTV版が日本で放送されていた時、私はまだ生まれていなかったけど
その後、多分、TV再放送されていたであろう子供の頃、
TVドラマ版主人公のナポレオン・ソロ(ロバート・ヴォーン)、
イリヤ・クリヤキン(デイヴィッド・マッカラム)のスチール写真を
映画雑誌スクリーンで見た記憶が微かにあります。

その後、日米の俳優が共演した日本映画 復活の日
米国上院議員役で出演していたロバート・ヴォーンを知り、
デイヴィッド・マッカラムに至っては、
2003年に開始したTVドラマ NCIS ネイビー犯罪捜査班 を観るようになってから
エ~ッ!ダッキー検視官とイリヤ・クリヤキンを演じた俳優って同じだったのね?!
35年の月日を経て気が付いたのでした(笑)!
だってその年月の間、SEX AND THE CITY シーズン2 に1回ゲスト出演していた時ぐらいしか
マッカラムの出演していた作品をほとんど観ていないんだもん。

スパイ・アクション映画 THE MAN FROM U.N.C.L.E._d0175590_129169.jpg


さて、何が言いたいかといえば(笑)
今回、新たに製作された映画版(敢えて”リメイク版”とは言わない)より
オリジナルTVドラマ版のほうがおもしろいよ!なのでした。

映画版は1963年の当時の東ドイツ、ベルリン、イタリア、ローマなどが舞台。
核兵器を使用して世界滅亡を狙う謎のグループを追跡する話。

オリジナルTVドラマ版のロバート・ヴォーン & デイヴィッド・マッカラム・コンビ
それぞれ174cm、170cmと小柄だけど
映画版ナポレオン・ソロ役のヘンリー・カヴィルは185cm、
イリヤ・クリヤキン役のアーミー・ハマーは196cmと長身なので
それだけでも役柄の印象も雰囲気も違う。
2m近いハマーと並ぶとカヴィルが小さく見えるほど!

ヘンリー・カヴィルは正統派ハンサムって感じだけど
首が太くて腕が短くて私のタイプではありません(笑)。
逆にアーミー・ハマーは昔から好き♪
アーミーは「僕は冴えないタートル・ネック姿が多かったけど
ヘンリーはいつもビシッとしたスーツ姿の役でズルイよね(笑)。
ロシア語訛りの英語を話すクリヤキン役については
動画サイトで様々なロシア人が話す英語を参考にしてアクセントを学んだよ。」と
インタビューで語っていました。

この映画では、上司に命令されて
気が進まないままパートナーとなるソロとクリヤキンの出会いから描かれて
一緒に活動していくんだけど、あまり”スパイ諜報活動”って感じではなかったんだな~。

しかし何が一番不満だったかと言うと…!
思わずハミングしたくなるお馴染みのオリジナルTVドラマ版のタイトル・テーマ曲を
映画版では使用していないこと!
全く別の新しい曲だった!

ちょうどUSAでは、同月公開の映画
MISSION: IMPOSSIBLE ROGUE NATION ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション
では、楽曲のアレンジさえ違っても、ちゃんと1960年代に放送された、
オリジナルTVドラマ版 スパイ大作戦 のテーマ曲を使用しているというのに!

他にも不満だった点は…
今回の映画版は、1963年が舞台で、確かに衣装とか当時の雰囲気っぽいけど
全体的にモダン過ぎて違和感。
映画版ではソロとクリヤキンのケミストリーが感じられない。

イギリス諜報機関MI6勤務で、後に2人の上司となるウェーバリー役のヒュー・グラント
合計10分も出演していない!
ヒュー様の大ファンである私には許せん(笑)!
だってストーリー上、もっと登場シーンがあってもイイのに~!
でもさすがヒュー!数少ないシーンでは相変わらず強い印象を残してくれたのでした♪

生粋のドイツ人役にも関わらず、ギャビー役のアリシア・ヴィキャンデルのドイツ語がとにかく下手過ぎ!
結構ドイツ語を話すシーンが多いから、すごく変だった。
ドイツ人の役なんだから、もっとドイツ語のセリフを流暢に話せるように練習すべき。
ギャビーの父親役、叔父役にはドイツ出身の俳優が演じていたから余計その差が目立った。
スウェーデン出身のアリシアでなくドイツ出身の女優を抜擢すれば良かったのに~。
ドイツ語を理解する私からすれば、
欧米製作の映画で、日本語を話せないアジア出身の俳優が日本人役を演じて
付け焼刃の変な発音で日本語を話して演じるくらいの違和感だった。

今までいろいろガイ・リッチー監督作品を観てきているが
考えてみれば好きな作品ってナイかも。
そしてヤッパリ私には合わないかな~。

カメラ・ワークも音響効果音もサウンド・トラックも好きではなかった。

だったら何で観に行ったのか?と言えば…
オリジナルTVドラマ版が好き!ヒュー・グラント大好き!アーミー・ハマー好き!だから。
でも期待が大きかった分だけ、結果的にはガッカリかな~。

続編を期待させるラスト・シーンだったけど
興行成績も批評も今イチだから、続編製作の可能性は低いかも…。


コードネーム U.N.C.L.E.  日本では11月公開予定。



私の採点   ★★☆☆☆ (2つ星)


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