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JOY

原題 ジョイ


監督 & 脚本: デイヴィッド・O・ラッセル

出演: ジェニファー・ローレンス
        ブラッドリー・クーパー
        ロバート・デ・ニーロ


実在する発明家であり企業家のジョイ・マンガーノをモデルとした、
自叙伝的要素半分、フィクション半分のドラメディ(ドラマ+コメディ)。

以下、あらすじ少々、そして私の感想を述べています。

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ストーリーは…
ジョイ(ジェニファー・ローレンス)は、2人の子どもがいるシングル・マザー。
航空会社の地上係員として働きながら、
父(ロバート・デ・ニーロ)の経営する自動車修理工場の経理も担当して
多忙な毎日を送っている。
夢見がちな母は、昼メロにドップリ浸かって外出せず一日中TVを観てばかり。 
ジョイの両親は離婚しながらも、ひとつ屋根の下で一緒に暮らしていたり、
ジョイの別れた夫もジョイの家族と一緒の家で暮らしていたり、
ジョイの良き理解者である祖母、ジョイとは仲があまり仲が良くない異母姉、
さらに父の彼女なども絡み、
非常に複雑で不完全機能な、しかしユニークな“ファミリー”の日常生活を描いています。

そんなある日、
ジョイが床掃除に便利な“ミラクル・モップ”(現在も米国で実在する大ヒット製品)を発明!
ニール(ブラッドリー・クーパー)が重役を務めるケーブルTVのTVショッピング番組で
その”ミラクル・モップ”を紹介したら…大ヒット商品に!
そんなジョイが騙されながら奮起しながら紆余曲折を経て、企業家になっていくストーリー。


日本でも、普通の主婦が日常生活で家事をしているときに
「こんな製品があったら便利なのにな~。なぜ存在しないのかしら?
だったら自分で作ってみようかな♪」と、試作品を作成して、企業に話を持っていったら…
話が具体化して、なんとヒット商品になって大成功!なんて話を耳にしたこともあると思います。

このジョイの“ミラクル・モップ”サクセス・ストーリー
1980年後半から1990年前半にかけてのことなので
“主婦が考案したモノが大ヒットした”草分け的な商品かも知れません。

何事にも挫けない!一生懸命頑張る!女性を演じることについては、ジェニファーはピッタリ!

ただストーリー前半の
ミラクル・モップを発明するまでの“不完全機能”の家族話の説明が長過ぎた割には
後半の“成功後”部分の話が簡単にまとめられていて
「エッ?!もっと成功話の方も描いて欲しかったな~。」という感じかも…。

主役はあくまでもジェニファーなので
ブラッドリーの登場シーンが少なくて、ブラッドリー大ファンの私としては寂しかったな~(笑)。
私の大好きなデ・ニーロの父親役は良かった。


映画 JOY は、ラッセル監督、ジェニファー、ブラッドリー、デ・ニーロという
4人が一緒にチームを組んだ作品としては、3作品め。

まず4人は、
SILVER LININGS PLAYBOOK 世界にひとつのプレイブック (ブログ記事はコチラ→)で
共演して意気投合!
その後、 AMERICAN HUSTLE アメリカン・ハッスル (ブログ記事はコチラ→)でも
一緒に仕事をしています。

更に、ブラッドリーとデ・ニーロは、LIMITLESS リミットレス (ブログ記事はコチラ→)でも
共演しているし、
ブラッドリーとジェニファーは SERENA でも共演しています。
ブラッドリーとジェニファーって、今まで4作品も共演して、とても仲が良いのに
プライヴェートでは全く恋愛に発展しないということは
余程、役者として、価値観も息も合って共感する“何か”があるんでしょうね~。


しかし個人的には、映画 JOY は、
SILVER LININGS PLAYBOOK 世界にひとつのプレイブック
AMERICAN HUSTLE アメリカン・ハッスル と比較すると
今回は彼ら4人のケミストリーが今ひとつピッタリ合わなかった…と言うか、
ストーリー的に、おもしろさが足りない平凡な作品になってしまったかな~と思います。


振り返ってみれば…2015年は
ブラッドリー・クーパーが出演した劇場公開映画を
☆ AMERICAN SNIPER アメリカン・スナイパー (ブログ記事はコチラ→) 
☆ ALOHA (ブログ記事はコチラ→
☆ BURNT (ブログ記事はコチラ→
☆ JOY
と、4本も観たことに!
でも個人的にはどの作品も
「本当に良かった!すばらしかった!おもしろかった!」とは言えないんだな~(笑)。
しかしブラッドリー大好きなことに変わりナシ♪


映画 JOY (原題: ジョイ)は、現在の時点では日本公開未定。


私の採点   ★★★☆☆ (3つ星)



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SPOTLIGHT

 
スポットライト 世紀のスクープ


非常に硬派でシリアスな実話ジャーナリズム映画の傑作!


時は、2001年、舞台はアメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン。

ストーリーは…2001年における新聞記者の取材をもとに
2002年、年明け早々に地元新聞紙ボストン・グローブに
ボストン・カトリック司教区のジョン・ゲーガン神父が
過去数十年に渡り、未成年者に性的虐待を行ってきていたこと、それに関する訴訟事件のことが
初めて全世界に知られることとなった注目記事(=スポットライト)が掲載され、
映画は、その実在の事件を新聞記者の目を通して詳細に描いています。


ちなみに、その記事は翌年、ピューリッツアー賞に輝いています。

当時、既にUSAに暮らしていた私は
この衝撃的なスクープ記事、その後のメディアの扱い、
ボストン司教区だけではなく、
その後、全米中、世界中で似たような事件が明るみに出て来たことを今でも鮮明に覚えています。

以下、私の感想のみでストーリーのネタバレはありません。

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ローマ・カトリック教神父の“未成年者に対する性的虐待”については
1900年代から既にウワサになり、少々明るみには出ていたが
それらについて論議することは、ある意味“タブー”で、まさに誰もが見て見ぬフリであった。

カトリック教徒にとって
神父は“ファーザー”と呼ばれる唯一の神聖なる神であって、その権限は絶大で
その“神”が“未成年者に性的虐待を行っていた”ということは
にわかには誰もが信じ難いセンシティブなことで口外することすら、はばかれる。

そして、まるで”被害者自身に問題があったため、その事が起こってしまった”というような風潮で
被害者は罪の意識にさいなまれ、自分のことを恥じて
その後の彼らの人生に大きな悪影響を及ぼしていたにも関わらず、
加害者は罪を罪として認めずに
何年も何十年も、事件そのものは解決していなかった、または現在も解決していない…
とても恐ろしい現実を突きつけられ、映画を観ながら、いろいろ考えさせられました。

皆、“司教区で何かが起こっている”と薄々分かっていても
“行動を起こすこと”を躊躇していた15年ほど前の実情が
カトリック教の内情も含め、詳細に描かれている作品。

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ボストン・グローブ誌の中で、独自に事件を探求し追跡してスクープ記事にする、
“スポットライト”編集部のチーフ、マイケル・キートンを始め、
部下の記者、マーク・ラファロ、レイチェル・マクアダムス、ブライアン・ダーシー・ジェームズ、
そして彼らの直属上司役のジョン・スラッテリー、編集長役のリーヴ・シュライバー、
弁護士役のスタンリー・トゥッチなど、
出演している俳優が実在の人物を演じていて、彼らの熱演がとても光っています。


年末年始の映画祭の賞レースの各部門にノミネートされることは確実でしょう!


ジャーナリズムとは、周囲の大きな圧力に屈せずに、このようなトピックを報道すべきで
ジャーナリストとは、このような粘り強い地道な取材によってこそ、
“スポットライト”記事が後に大々的に論議されるであろう…という、
ジャーナリズムの基本のようなストーリーです。


映画 SPOTLIGHT (原題 スポットライト)は
余計なコトは一切描かれず、事件にのみフォーカスした内容で
時間を忘れるほど集中して観入ってしまった、すばらしい作品!


映画 SPOTLIGHT スポットライト 世紀のスクープ は日本では来春公開予定。


追記: 上記にも書いたように、予想通り! SPOTLIGHT スポットライト 世紀のスクープ
様々な賞レースにノミネートされました!

アカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞、
助演男優賞(マーク・ラファロ)、助演女優賞(レイチェル・マクアダムス)
6部門にノミネート!


追記: SPOTLIGHT  スポットライト 世紀のスクープ
アカデミー賞 最優秀作品賞、最優秀脚本賞に輝きました!



私の採点   ★★★★★ (満点5つ星)


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