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最新映画 J.EDGAR

監督:クリント・イーストウッド

主演:レオナルド・ディカプリオ


     J.EDGAR   (邦題:J・エドガー)


今やFBIを扱った映画やドラマが沢山製作され、新聞、雑誌、TVなど、様々な媒体を通して
誰でもその名を聞いたことがあるUSAの捜査局 

Federal Bureau of Investigation アメリカ合衆国連邦捜査局

FBI設立前の機関BOI Bureau of Investigation 捜査局で、11年に渡り長官を務め
その後、設立されたFBI にて
77歳で亡くなるその当日まで、37年間、数々の大統領に仕えたFBI初代長官
非情な権力を持ち、誰からも恐れられ、多大な影響力を持っていた、
ジョン・エドガー・フーヴァー(1895生-1972没)の生涯とFBI創設を綴った伝記長編映画。

レオナルド・ディカプリオが血気盛んな若きジョン・エドガー・フーヴァーから
年老いても亡くなるまで巨大な権力を固持していたエドガーまで(1919年~1972年)
特殊メイクアップで見事に演じています。


以下、彼の人物像については既にウェブ、著書、どこからでも分かるので、特に内容のネタバレなし

最新映画 J.EDGAR_d0175590_10245946.jpg


ジョン・エドガー・フーヴァーは、
エドガーが敬愛し、とても親子の絆が深かった母親アナ・マリー(ジュディ・デンチ)
ミドル・ネームの”エドガー”で、常に彼を呼んでいたことにより
ファースト・ネームのジョンを使わず、皆にエドガーと呼ばれていた。

エドガーは必ずしも清廉潔白な正義の味方ではなく
悪を退治するには、政治家はもちろん大統領や大物の弱みに付け込み脅迫したり、
多方面で差別主義者でもあった。

仕事場はもちろん、毎日のランチ、ディナーでも一緒、休暇も一緒に出かけ
公私ともに長年寄り添ってきた部下で、5歳年下のクライド・トルソン(アーミー・ハマー)とは
恋愛関係にあったと言われているが、当時ゲイはタブーだったので
公けにはカミング・アウトしていないが
エドガーとクライドが恋人同士だったのは周知の事実であり、2人とも生涯独身を貫いた。

誘拐事件は州警察の管轄ではなく、連邦政府によって統括捜査されるきっかけとなり
後のリンドバーグ法の設立にもなった、
飛行士リンドバーグの幼い息子が誘拐され殺された、謎の多いリンドバーグ誘拐事件をはじめ、
第二次世界大戦後の共産主義者撲滅の赤狩り、ジョン・デリンジャーなどとのギャング抗争、
JFK暗殺事件など有名な歴史のヒトコマが続々とストーリーの中に…。


映画"THE SOCIAL NETWORK"(ソーシャル・ネットワーク)
マーク・ザッカーバーグを訴えた双子キャメロン&タイラー・ウィンクルヴォスを演じて
一躍有名になった、アーミー・ハマーがクライド・トルソン役を好演!
映画の中で、エドガーが、”いつも(仕事上で)自分の片腕になって欲しい。”と
クライドに話を持ちかけると、クライドは一言、
”ひとつだけ条件がある。 良い時も悪い時も、どんな時も一生ランチ&ディナーを共にすること。”
キラキラ輝く眼で、エドガーに言うシーンが、とても印象に残っています。
そして、その約束通り、ケンカすることがあっても、日々の食事はもちろん、生涯ずっと一緒の2人。


レオが選ぶ作品の内容に興味惹かれるモノが多いからか
特にファンでもないけど、レオの映画は全て観ている私。

レオが主演した実在人物を扱った長編映画と言えば、
様々な顔を持つ実業家ハワード・ヒューズを描いた、"THE AVIATOR"(アビエーター)
有名な詐欺ペテン師フランク・アバグネイルを描いた、
"CATCH ME IF YOU CAN"(キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン)があるけど
この映画も長編です。

レオの映画で私が一番好きな作品は、
アフリカを舞台に、ダイヤモンド紛争を描いた、
"BLOOD DIAMOND"(ブラッド・ダイヤモンド)かな~。
映画の内容ももちろん、
南アフリカ訛りの英語を話すダニー・アーチャー役を演じたレオがとても良かった。 


映画"J.EDGAR"(J・エドガー)は、ストーリーは淡々と進み、特に盛り上がるシーンなどはないけど
FBIの歴史、その初代長官が一体どういった人物だったのか、よく分かる映画です。

J・エドガー、日本では来年1月下旬公開予定。





私の採点   ★★★☆☆ (3つ星)




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